体によいイメージがある“善玉コレステロール”…正しくはHDLコレステロールといいます。

動脈硬化を予防する重要な働きを持っていますが、「高ければ良い」といわれていたのは昔の話。

現在では高すぎるのも問題があるとされています。

ここでは、HDLコレステロール値が高い場合の原因や病気、その改善方法について、

肝臓を中心にお伝えします。

 

HDLコレステロール(HDL-C)とは?

コレステロールは肝臓で作られる、生体内で重要な役割を持つ脂質の一種です。

しかし、脂質のままだと水分が多い血液に馴染むことができないでの、

水に馴染みやすいたんぱく質と結合して、血液とともに全身に運ばれていきます。

この結合体を“リポたんぱく”といいます。

HDLコレステロールの役割

リポたんぱくにはいくつか種類がありますが、中でもコレステロールや中性脂肪の含有量が

一番少なく、サイズも最も小さいのがHDLコレステロールです。

HDLコレステロールの役割は、血液中を流れながら組織や血管の隙間に入っていって、

余分なコレステロールを回収することです。

この働きのため、別名“善玉コレステロール”と呼ばれています。

コレステロールを体中へ供給するLDLコレステロールと共に、

体内のコレステロール量をコントロールしているわけです。

 

高くなる原因

HDLコレステロールが高くなる原因の1つに、“家族性CETP欠損症”があります。

CETPとは“コレステロールエステル転送たんぱく”という酵素で、

遺伝的にCETPが欠損して生ずる病気です。

 

なぜ、数値が高くなるのかというと、

遺伝によりHDLコレステロールの機能が低くなっている点を補おうとして、

大量に合成するためと考えられています。

アジア圏にはこの遺伝子を持つ人の割合が非常に高く、

日本ではCETP欠損症の人はおよそ100人に1人と推定されています。

なお、CETP欠損症を除くと、運動をよく行う人や少量の飲酒をたしなむ人では、

LDLコレステロールの数値が高くなることが知られています。

 

基準値の見方

検査結果の基準値には範囲がありますが、この値は検査機関や検査方法によって多少異なります。

目安となる数値を以下の通り挙げますので、参考にしてください。

検査結果が手元にある場合は、その検査機関や方法による基準値が明記されているので、

そちらを優先してください。

それでは、HDLコレステロールの基準値を見てみましょう。

HDLコレステロールの基準値
血液検査の項目基準値
HDLコレステロール(HDL-C)男性 40~85 ㎎/㎗
女性 40~95 ㎎/㎗

 

なお、基準値とは「医学的に正常か異常かを判断するための目安」です。

なので、基準値内である場合は、基本的に問題がないと解釈できます。

HDLコレステロールに関しては、数値が少々高くても問題視されることはありません。

しかし、100㎎/㎗を超える場合は「高HDLコレステロール血症」と診断され、

何らかの病気の影響があると考えられます。

 

なお一般的に、HDLコレステロールは男性よりも女性の方がホルモンの影響を受けて、

高くなる傾向があります。

女性のほうがHDLは高くなりやすい

本記事では基準値を男女別で掲載していますが、健康に関しての男女差は少ないとして、

統一した基準値を設けている場合もあります。

 

検査でわかることと疑われる病気

HDLコレステロールの検査は、

LDLコレステロールの数値とともに“動脈硬化の進行状態”を判断する指標として用いられます。

ここでは、HDLコレステロール値が高い場合を中心に、疑われる病気についてお伝えします。

HDLコレステロールが基準値より高い場合に疑われる病気
HDLコレステロール疑われる病気
高い高HDLコレステロール血症、原発性胆汁性肝硬変、家族性CETP欠損症など

 

基本的には、数値が高い場合、

体内の余分なコレステロールがきちんと回収されていることになるので、

動脈硬化の心配は低くなります。

その一方で、肝機能の障害を疑われるケースもあります。原発性胆汁性肝硬変です。

これは肝臓の中の胆管が自己免疫のメカニズムによって破壊され、胆汁の流れが悪くなり、

回収されたコレステロールを胆汁中に排出できず、

その結果、HDLコレステロール値が高くなる、というものです。

かゆみ、疲労感、口の渇き、ドライアイ、黄疸などの症状がみられます。

検査結果が極端に高い場合や、検査を受けるたびに上昇している場合は、

注意が必要です。

HDLが高いときの主な症状

かゆみ黄疸疲労感

また、家族性CETP欠損症の人は、狭心症や心筋梗塞などを発症するリスクが高いといわれています。

以前は「善玉コレステロールだから、

高すぎても健康へのリスクはない」と考えられてきましたが、

最近では肝機能の低下によるものや心臓への負担の原因になることが

わかってきました。

「善玉だから…」と安心せず、きちんと原因を見つけ、正しく対応することが大切です。

 

下げるにはどうすれば良いのか?

一般的に、数値が高い場合は経過観察となるケースがほとんどです。

ただし、原因となっている疾患(肝機能障害など)があれば、その治療は必要です。

医師の指示に従いましょう。

HDLコレステロールの数値だけが高い場合には、投薬による治療も可能です。

また、運動のしすぎや、毎晩の少量の飲酒などで、HDLコレステロールが上昇している

可能性も考えられます。

運動は大切ですし、適度な飲酒も問題になりませんが、

これらを制限することによって数値が改善されることもあります。

数値が高くて気になるなら、医師に相談したうえで生活習慣を見直してみることを、

個人的にはお勧めします。

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