お酒が弱くても断れない接待や、自分のペースで飲めない酒の席は、辛いものです。

肝臓へのダメージ悪酔い・二日酔いなどを考えると、少しでも何とかしたいですね。

その対策の1つとして「ドリンク剤」を利用する人も多いと思います。

ここでは肝臓の機能をサポートするドリンク剤の効果副作用

さらに飲用に当たって注意したい点についてまとめました。

 

ドリンク剤に含まれる成分と効果

肝機能をサポートする成分にはたくさんの種類があります。

中にはオルニチンのようにサプリメントを主体に販売されているものもありますが、

ここではドリンク剤に配合されている成分にスポットを当て、

主要な製品とともに紹介しましょう。

ただし、それぞれに副作用や注意点がありますので、併せて別項もご覧くださいね。

クルクミン(ウコン)

クルクミン」はショウガ科の植物“ウコン”の主成分で、薬草としてはもちろん、

香辛料の“ターメリック”としてカレーなどの料理に古くから利用されてきた実績があります。

クルクミンには肝臓の解毒作用を高めたり胆汁分泌を促したりする作用があるとされ、

二日酔いの予防に効果的と言われていますが、

ヒトでの科学的実証データは少なく、民間療法での経験的な側面が強いことは否めません。

ただし、クルクミンの生理作用として抗酸化作用抗炎症作用などは知られています。

お酒によってダメージを受けた肝臓を

保護したり炎症を鎮めたりする効果は期待できそうですね。

 
これを利用した商品で最も有名なのが、ハウスウェルネスフーズ㈱の『ウコンの力』でしょう。

清涼飲料水に分類されるので、どこでも手軽に買えるのが魅力です。

大鵬薬品工業㈱の『ソルマック』シリーズは、

ウコンをはじめ数種の生薬を配合したドリンクタイプの胃腸薬ですが、

こちらは指定医薬部外品や第2類医薬品などに分類されています。

また、家庭で煮出すタイプの『ウコン茶』なども様々なメーカーから販売されていますので、

利用頻度が高いならお茶タイプがおすすめです。

手軽に利用できるティーパックもありますよ。

タウリン

栄養ドリンク剤でおなじみの「タウリン」は

タコ・イカ・カキといった魚介類に多く含まれる成分です。

人間の体内でも“システイン”というアミノ酸から生合成でき、様々に機能していますが、

タウリンを補充することで、これらをよりサポートすることができます。

タウリン摂取による肝臓への効能としては、

  • 胆汁酸の分泌促成による肝機能のサポート
  • 肝細胞の再生促進作用

などがあります。

また、作用機序は解明されていませんが、

多くの実験からタウリンがアルコール分解時に生じる有害物質“アセトアルデヒド”の分解

助けることが示唆されています。

これらの効能により、日本ではタウリンの合成品は医薬品に分類されるため、

医薬部外品などに配合されています。

 
栄養ドリンク剤での利用が多く、大正製薬㈱『リポビタンD』、

大鵬薬品工業㈱『チオビタドリンク』、

第一三共ヘルスケア㈱『Regain』などがあります。

これは肝臓の機能改善が肉体の疲労緩和にも効果をもたらすためです。

製品ラベルの効能・効果は主に肉体疲労や滋養強壮となっていますが、

お酒による肝臓へのダメージにも期待できますね。

なお、サプリメントに配合されるタウリンは食品添加物に該当するもので、

純度や配合量などに違いがあります。

肝臓エキス

当然のことながら、

肝臓の中には肝臓で使われている酵素や必要とされる栄養素が豊富に含まれていますね。

これを抽出したのが「肝臓エキス」で、

主に牛や豚の肝臓(レバー)を酵素処理などで分解したものです。

肝臓エキスにはアミノ酸やペプチドが豊富に含まれており、

厚生労働省が定める第3類医薬品の“生薬及び動植物成分”として指定されています。

これらはダメージを受けた肝臓が再生するのに必要なタンパク質の材料であり、

すでに消化管で吸収されやすい形になっているため、

スムーズに肝臓に作用すると言われています。

 
これを使用したドリンク剤の多くは

効果・効能を標榜してはいけない“清涼飲料水”や“炭酸飲料”として売られていて、

ハウスウェルネスフーズ㈱『ウコンの力 レバープラス』、

ゼリア新薬工業㈱『ヘパリーゼW』シリーズが有名です。

見た目は医薬部外品のドリンク剤に似ていますが、清涼飲料水や炭酸飲料は食品扱いです。

これについては後述しますね。

肝臓水解物

肝臓水解物」は“肝臓加水分解物”とも呼ばれ、

肝臓を消化酵素によって加水分解したものです。

前項の「肝臓エキス」と同じようにアミノ酸やペプチドを豊富に含む似た物質ですが、

法令上の分類では第3類医薬品の“生薬及び動植物成分”に別項目として指定されています。

肝臓の働きを助けたり、アセトアルデヒドの代謝を促進したりする作用があるとされ、

慢性肝炎、肝硬変、胆管炎、毛細胆管炎、中毒性肝臓症、アレルギー性肝臓症などへの

有効性が認められています。

 
肝臓エキスとの明確な違いが公表されていないのでわかりにくいのですが、

肝臓水解物を使用した製品には

効果・効能を表示できる医薬品として販売されているものがあります。

ただし、どこにも“二日酔いの予防”などお酒や肝臓への効果に関する文言は見当たらず、

効果・効能はあくまでも滋養強壮や肉体疲労時などの栄養補給です。

噛み砕いて考えれば、肝機能を改善することによる効果とみることができますね。

肝臓水解物を含んだ商品で最も有名なのはゼリア新薬工業㈱『ヘパリーゼ』シリーズで、

前項で紹介した肝臓エキス配合の『ヘパリーゼW』が食品であるのに対し、

こちらは第2類や第3類の医薬品として販売されています。

アラニン

アラニン」は貝類や甲殻類に多く含まれるアミノ酸の1種です。

動物実験を中心とした研究報告では、

アラニンに肝機能をサポートする作用があることがわかっており、

肝臓の再生を促進することや脂肪肝の改善アルコール代謝の促進などが確認されています。

アラニンは食事からも摂取できますが、

タンパク質を分解しないとならないため、消化・吸収に時間がかかってしまいます。

ですから、すでに吸収しやすい状態であるアラニンとして直接摂取する方が

肝臓へのスムーズな作用を期待できるわけですね。

 
これを商品化したのが味の素㈱『ノ・ミカタ』で、

同社によるとアラニンを約30分で体内に補給できるため

“いつ飲んでも速攻ガード”できるということです。

さらにアミノ酸の1種グルタミンも含んでいるので、相乗効果が得られそうですね。

どちらかというと男性向きのパッケージが多い「肝機能サポートドリンク剤」の中で、

この商品は女性でも手を伸ばしやすいと言えるでしょう。

 

副作用について

前項でドリンク剤の主な成分について触れてきました。

いずれも科学的データや経験値に基づき

“肝機能をサポートする効果がある”とされているものです。

しかし、その一方で全くの無害というわけではありません

そもそもドリンク剤を飲もうとしている段階で、

体(肝臓)が疲れているか疲れが予想できる状態なわけですから、

ドリンク剤を受け入れる体の方も万全の状態とは言えないわけです。

加えて、肝臓は解毒を担う臓器です。

肝臓にとって解毒の対象となるものは私たちがイメージする“毒”だけではありません。

タンパク質を分解したときに発生する“アンモニア”も、お酒に含まれる“アルコール”も、

病気のために服用した“薬”も、食品に含まれる添加物も、人体にとっては有毒物質なのです。

ですから、これらは肝臓での解毒の対象となります。

解毒されるべき物質を摂取するということは、肝臓の仕事を増やすことになり、

疲労させたりダメージを与えたりすることにつながります。

そして、これらの物質はドリンク剤にも多かれ少なかれ含まれているということです。

ですから、副作用以前の前提として必ずパッケージ記載の用法・用量を守り

むやみにドリンク剤を常用することはやめましょう

 
また、すでに肝疾患がある人はウコン(またはウコンエキス)の摂取は避けましょう

ウコンには鉄分が多く、肝機能障害がある人には症状を悪化させる可能性があります。

主成分であるクルクミンには問題がないので、

ドリンク剤などで抽出したクルクミンを使用しているものは鉄含有量が低く、比較的安心です。

ただし、症状や服用中の薬への影響もありますので、

肝機能障害がある場合は必ず主治医に相談しましょう。

 
一方、肝臓から来る疲れのため、栄養ドリンク剤を飲む人もいると思います。

これらの中にはタウリンを含むものが多いのですが、

タウリンには胃酸の分泌を促す効果があるため、

頻繁に飲んでいると胃酸過多になりやすく、

胃のむかつきや不快感、下痢などを起こすことがあります。

場合によっては胃潰瘍を発症することもありますので、

用法・用量を守り、常用は避けましょう。

また、栄養ドリンク剤にはアルコールやカフェインを含むものも多く、

これらは肝臓への負担を増すことがあります。

加えて依存性があるために、常用すると依存症になってしまうこともあります。

他にも商品によって次のような副作用を生じることがありますので、気をつけましょう。

  • 蕁麻疹(じんましん)等の過敏症状
  • 頭痛
  • 顔面のほてり
  • 吐き気
  • 胃部膨満感等

 

飲用にあたっての注意点

似たようなボトルで販売されているため見た目の差は少ないのですが、

中身でみると原材料によって法令上「清涼飲料水」「炭酸飲料」であったり、

「医薬品」「医薬部外品」であったりと、大きな違いがあります。

この分類によって、買える店舗やリスクも異なってくるのです。

効き目にばかり注目しがちですが、大切なことなので触れておきたいと思います。

食品・医薬部外品扱いのドリンク剤の落とし穴

栄養ドリンク剤のように見えても

「清涼飲料水」「炭酸飲料」「医薬部外品」に分類されるものはどこのお店でも買えます。

ただし、「清涼飲料水」「炭酸飲料」は食品とみなされますので、

効果や効能をパッケージに記載することはできませんし、

栄養成分表示はあっても用法や用量の記載はありません。

ただ注意したいのは、食品なので効果・効能が書かれていなくても、

食品添加物として医薬品に準ずる成分を含んでいるものがあるということです。

これらの商品には用法・用量も記載されていないのですが、

規制された医薬品と同じリスクを負う可能性があるということを忘れてはいけません。

手軽に買えても医薬品は医薬品

2009年の薬事法(現・医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の

改正によって、登録販売者がいて条件が整っていれば薬剤師がいなくても

一般用医薬品の販売に関する規制が緩和されました。

最近ではコンビニや大手スーパーで医薬品を目にすることも珍しくないですね。

ただし、この規制緩和の対象となるのは「第2類」と「第3類」の医薬品だけで、

「第1類」は従来通り薬剤師がいる店舗での販売となっています。

ドリンク剤の中には「第2類」「第3類」に該当するものもあり、

以前は薬局でしか購入できなかったものが手軽に買えるようになりました。

同じ店舗内で買えるため、前項の清涼飲料水規格の商品と間違えやすく注意が必要です。

 
また、医薬品の「第〇類」の分類ですが、これは人体へのリスクによって分類されています。

効果の強さではないんですね。

つまり、リスクが高いのできちんと商品説明が必要な医薬品が「第1類」、

比較的リスクが少ないものが「第3類」、

さらに安全性が確認されたものは医薬品から「指定医薬部外品」へと移行していきます。

このため、医薬品には必ず効果や効能と併せて用法・用量が記載されています。

購入時には商品の分類や用法もきちんと確認するようにしましょう。

効果があるドリンク剤とは?

「ソルマック」のような胃腸薬に分類されるドリンク剤には

「二日酔いによる胃の不快感」などを緩和する旨が表示されていますが、

肝機能をサポートするようなパッケージの商品はほとんどが

滋養強壮や栄養補給を目的としています。

もちろん、肝機能をアップさせる成分によって代謝や解毒がスムーズに行われ、

効果の大小はあるものの、結果として疲労回復が期待できるということは間違いないでしょう。

しかし、飲酒に関する効果をを直接的に表現できないのには、

お酒によるダメージの回復程度を調べるのが難しいという事情が背景にあると見られます。

例えば、お酒に含まれるアルコールの代謝には酵素が関係していますが、

この酵素は遺伝的な影響を大きく受けています。

お酒の強い人・弱い人がいるのはこのためです。

また、アルコールの代謝は肝臓で行われますが、

肝臓の大きさは体重に比例するため、女性よりも男性の方が大きい傾向にあります。

お酒に強い人が男性に多いのには、肝臓の大きさが関係していると言われています。

これらの条件を一定にして、

同じ種類のお酒を同じ量だけ飲んでドリンク剤の効果を確認しない限り、

どれが効くとは言い切れません。

また、その人の日頃の栄養バランスや他の臓器の状態など不確定な要素が多すぎて、

科学的にどのドリンク剤が良いというのは難しいのです。

 
ですから、自分にあったドリンク剤は自分で探すしか方法はありません。

例えそれが医薬品であっても食品であっても、

体調が良くなったものが自分に向いている…ということです。

周りの情報に振り回されずに、自分に合ったものを見つけてくださいね。

 

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